ワクチンと言えば、集団接種で注射するとイメージする人が多いのではないでしょうか?ワクチンは、偉人伝で有名なジェンナーの1796年の種痘に始まり、200年以上の歴史があります。→年表参照

ワクチンとは、ウイルスや、病原菌、寄生虫などの病原体による感染症、特定の毒素(ハブ毒など)に対して、自分自身が持っている耐性(免疫力)を強化して感染を防止、感染しても症状を緩和する等の免疫力を強化する薬の一種です。一番有名なのは、インフルエンザワクチンでしょう。普通の薬と違うのは、薬が直接症状に効果が有るわけではなく、自分自身の免疫力を強化してくれている所です。このため、自分自身の免疫力を強化して、治癒できる病気で有れば、それら全ての病気に対して理論的には、ワクチンは開発が可能であるとも言えます。

ワクチンは、病原体の全て、或いは毒素などの一部を使用して作られる生物製剤です。もちろん、そのままの状態で接種したら、接種した人全てが病気になってしまいますので、現在のワクチンの成分は、弱毒化(生ワクチン)、無毒化(不活化ワクチン)しています。

生ワクチンの多くは、10年以上、その病気に対して強化された免疫力を維持することができます。不活化ワクチンの多くは、数ヶ月から数年間、免疫力を維持するもので、追加接種が必要です。この様な長期間効果を維持できる、出来ないは、何が免疫力として働いているのが異なるからで、血液中のどの成分によって、病気を予防しているかでも免疫力の維持時間が分類できます。

 

ワクチン開発の主な歴史
1796年 ジェンナーによる種痘開発
1885年 パスツールによる狂犬病ワクチン開発
1921年 カルメット、ゲランによるBCGの開発
グレニイらによるジフテリアトキソイドの開発
1930年 ラモンによる破傷風トキソイドの開発
1943年 フランシスらによる不活化インフルエンザワクチンの開発
1953年 ソークによる不活化ポリオワクチンの開発
1954年 北岡らによる不活化日本脳炎ワクチンの開発

主なヒト用のワクチン
BCG(結核) おたふく風邪
ポリオ コレラ
狂犬病 黄熱病
ジフテリア 腸チフス
破傷風 ダニ媒介脳炎
インフルエンザ 髄膜炎菌
日本脳炎 ペスト
風疹 HAV(A型肝炎)
麻疹 HBV(B型肝炎)
百日咳 HIV(エイズ)
水疱  

ワクチンの種類
経口生ワクチン
注射用生ワクチン
不活化ワクチン&トキソイド